ホモ・サピエンス はるかなる旅

「古人類史ドキュメントドラマ」(フランス)18:35〜19:00

紀元前1万年メソポタミア。狩猟を行いながら移動生活を行なう人々が、不思議な光景に出会う。新しく登場した定住民の集落だ。この出会いをきっかけにホモ・サピエンスの物語は展開を始める。家畜の飼育、農耕開始、そして、家族の概念が確立し、文明社会の基礎が出来上がる。やがて人は文字を生み、集落のルールを決め、宗教や芸術を発展させていった。その一方、文明社会は、権力をめぐる争い、そして富をめぐる戦争をも生み出した。
「文明の夜明け」までの1万年の物語をドラマチックにつづり、人間社会がその誕生以来持ち続けてきた本質に迫る。
番組では、世界的な古人類史の専門家の指導下、人類史上で重大な変化が生まれた瞬間を、大胆な演出でドラマ化した。
1. 定住の始まり(紀元前1万年
移動民と定住民との出会いと交流を描く。犬の家畜化や穀物の備蓄、家族の概念の確立、私有財産の始まりなど、この時期、文明の基礎が築かれた。

2. かんがいの誕生(紀元前7500年)
農耕の開始により、集落の人口が増加。それとともに、集団による争いも増え始める。やがて、かんがいシステムの開発により、農業生産は飛躍的に増加。余剰と富が生まれ、共同体は変化を始める。


3. 伝染病の流行(紀元前3500年)
この時代、政治権力が確立するなど、社会は現在の世界に急速に近づいていく。一方、家畜の飼育によって伝染病がまん延。文明社会のシステムが新たな災いをもたらす。


4. 文字の登場(紀元前2500年頃)
物語最後の舞台はメソポタミア文明シュメール人都市国家では、文字が発達する。
知識は蓄積され、技術が急速な進歩を遂げ始める。本格的な文明社会が誕生した。