ASEANとサブプライム

NBonline(日経ビジネス オンライン)

韓国やメキシコ、台湾。そういった国には対米輸出が利益の大半を稼いでいるような企業が多くあります。

タイやインドネシア、フィリピンなどは全体的にプラスの見方をしています。市場規模としては小さいものの、競争力をつけてきているからです。
タイは過去2年間、政治的な問題から株価は低迷し非常に弱含みの状態が続いています。しかし、今年の後半には選挙が行われるので、政治的混乱は解決するのではないか。
 政治的に安定すれば、海外からの投資は確実に増えると思います。アジアの製造拠点として高い力を持っていますから。
インドネシアは、現在、金利が高水準にあるのでブラジルと同様に、サブプライムローン問題による世界的な利下げの恩恵を受ける国です。内需が活発化すれば、投資家にとっても魅力的な市場になると思います。
 フィリピンは経済全体として非常に好調です。これは多国籍の製造業が製造をシフトしてきたことによります。

東アジアにおける通貨政策の連携とその深化
アジアの共通通貨・最適通貨圏論の検討から」「アジア通貨単位(ACU)」東アジア共同体 - Wikipedia

ブッシュ政権が望むアメリカ的な通貨体制は、ドルのほかにユーロ、中東産油国の共通通貨、東アジアの共通通貨などが並び立つ、多極的な体制である。
IMFG7は昨春、国際収支の不均衡を是正する方策として、中東産油国と東アジア(日中)に対し、地域の共通通貨を作るよう求めている。中東産油国や日中は、要請に反対はしなかったが、その後何もせず、共通通貨の創設は頓挫している。


東アジアの共通通貨の構想は、以前は「日中とASEAN」という組み合わせだったが、日本と中国の関係が今後も改善しない場合、むしろ中露中心の「上海協力機構」を基盤とした共通通貨作りが先行し、日本は通貨の多極化の中で孤立していく可能性もある。
日本の経済力と経常黒字、外貨準備の巨大さを考えると、日本は外されそうもないが、事態は流動化している。


ドルに関しては、通貨多極化の一環として、アメリカとカナダ、メキシコの北米3カ国で共通通貨「アメロ」(Amero、「アメリカ」と「ユーロ」からの造語)を作り、アメリカの通貨はアメロに移行してドルは廃止されるという説もある。<<