木材と居住環境−則元 京(工学部教授)

環境の科学−202 10月5日(金)〜2008年1月18日(金) 3講時 14時00分〜15時30分
木材は、住宅の構造材や内装材として優れた特性を備えている。また、廃棄の段階で、建築解体からの木材は、建築材料、木質材料、木炭、肥料などとして、紙は、再生紙として、再利用されている。木材は、生産、利用、再利用、廃棄に至る全ての段階において、無公害で、環境に与える負担が少なく、環境と調和のとれたエコマテリアルである。本講義では、環境として、居住空間を取り上げる。居住空間の環境は、快適性、健康、安全の面からだけでなく、子供の情緒の発達や人格形成の場として極めて重要である。
木材が居住環境を形成する材料として卓越していることについて述べるが、内容として、地球環境と森・樹木・木材、木造住宅の住み心地と健康、住まいの衛生と安全性、住宅いろいろ、木の気候制御、目に優しい木材、木の肌触り、木の響き、木の歩行・運動環境、木質材料のサイエンス、木材の生物分解、ウッドバイオマスの利用、木炭・木酢液の利用などを含む。