インドれぽ>手書き!

中国の繊維製品→アメリカ 大連の 綿?
業界ニュース;インドの繊維産業の強みインドの選挙コングレス・システム
アジア版「成長の方程式」通用しないインド、抜本策が必要

インドは確かに宗教対立や隣国との不安定な関係などから、テロの脅威と無縁とはいえないし、絶えざる政権交代の脅威が大衆迎合政治を招くリスクを抱え続けている。しかし、同国の政治指標の特徴は、所得水準対比で高度な民主主義を実現しているということであり、一人当たり年間所得が1000ドルに満たない国として、政治的不安定が特に目立つわけではない。
司法の独立などからなる“Rule of Law”指標でもインドは中国よりもはるかに高く位置している。

暴動は下層カースト「グージャル」に属する農民が、経済支援、公務員採用や公立学校入学の優先枠を与えられる最下層カースト「指定カースト」への指定を求めて行ったデモが契機となった。これに対して従来から「指定カースト」と指定されていた最下層カーストの人々が反発、カースト間の対立にも発展し、警察、グージャル、最下層カーストの三つ巴の争いになり、地元の報道では「カースト戦争」とも言われている。
「指定カースト」の人々には公立学校への優先入学枠があると書いたが、枠はあっても現実問題としてその日の生活を優先せざるを得ない。

 もちろん大学に入学して勉強している人もいる。卒業してIT企業に就職する事もできるであろう。しかし彼らの多くはソフトウエア開発における「下流工程」専門のプログラマーとかビジネスプロセスアウトソーシングBPO)におけるコールセンタースタッフなどのワーカーにしかなれない。


2010年の英連邦競技大会の開催を目指して、デリーは高架道路の建設、地下鉄の敷設、その他の社会基盤の整備にも力を入れている。そうした工事のために、たくさんの家が取り壊されている。自分の家が取り壊しの対象となったのを聞いて、ショックで死亡した人もいる。全財産をつぎ込んで作った工場が移動の対象になり、自殺した人もいる。