(木)日常の中の個人空間・・心理

・・・公共の空間、個人の空間、対話の空間、遠距離シフトの空間、異文化の空間、衛星放送空間、そして心理学的空間・・・ orパーソナルスペース
カウンセリングもこれでいいかな?カウンセリング空間―×→個人空間とか?
◆個人空間=他者の進入を嫌う、自分の縄張り的な空間。
「自我の延長」で、子どもより大人、女より男、内向的な人より外向的な人の方が大きく、性別、年齢、種族、性格の影響を受ける。成長過程においても変わる。
この辺りは、動物の縄張りと変わらない様に見える。
 >>*バーチャルな縄張り(昆虫と人間の掛け橋@nature interface誌)
>また、個人空間の大きさは、権威の大きさと比例して、広がる。
代表的なものでは、軍隊とか会社のような縦の人間関係の中に見られ、権威の大きさをアピールしたいという心理的な欲求の現れであり、権威の象徴ともいえる。
動物でも、群れで行動するもののボスは広いテリトリーを持ち、支配しようとする。

>パーソナル・スペースの欠如によって病気になる例もある。
分かりやすい例では、囚人がそうなんです。彼らは強制的に狭い空間に押し込められていますね。そうすると、調子が悪い、頭が痛いと訴える人が多いようです。高血圧、心臓疾患、心身症といった病気になる人もいます。

よく心理テストで、家具の並び方や風景を描かせたりするのもその絵の空間配置などから、(逆の方向から)心理の具合を図っていると思う。


個人空間は様々な外的・内的影響を受け、それは様々に利用されている。
その場の目的に合った空間作りによって、多くの人の個人空間を方向付けていると言える。
そして長い時間で形成された空間は、その環境から来る、身体感覚 強いイメージを放ち、その言葉さえ、固有のイメージ化がなされ、思考を縛る。
例えば、教会、ラヴホテル。

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頭痛くなってきた・・・・・・(~m~)〜*

交渉・説得の心理学など、いっぱい!

空間研究の創始者ホールは「人は自分を中心としたほぼ円型の4つのパーソナルスペースを持ち、相手に合わせてそのスペースを使い分けている」そうです。そこでその4ゾーンをご紹介。
【親密ゾーン】 半径50cm以内
ここまで接近できるのは、恋人や家族などごく親しい人のみ。逆にこのスペースに入って許されたら、受け入れられていると考えてよい。
【対人的ゾーン】 半径50cm〜1mくらい
相手と親しく話せるスペース。手を伸ばせば触れる距離なので、身体的接触があっても許される関係。
【社会的ゾーン】 半径1m〜3mくらい
フォーマルな人間関係の時に使われる関係です。心理的な親密さを感じることはありません。
【公的ゾーン】 半径3m以上
これだけ離れていると、相手と個人的な関係は成立しません。相手は公衆、大衆の一人となります。

これは授業でやったな

  個人空間の変遷?−個室−
社会や集団が、個別化と統一という二つの運動の均衡状態として認識されるようになったのは、そう古いことではない。
 16世紀という西欧近代化が生まれるころあたりから、そういう認識が成長し始めたと考えられている。それまでは個と集団は未分化状態であったというのである。
 さて、この近代的個人が生まれた16世紀あたりから、空間のあり方が大きく変化した。広間での雑居状態から、「個室」という空間の個別化が誕生したのだ。個人の誕生が先か、空間の個別化が先か、そんなことは知る由もないが、
 これより現代に至るまで、個人の意識というものが成長する過程において、この「個室」というのが家庭をはじめ多くの空間で、その役割を果たしてきた。

BYイーフー・トゥアン著「個人空間の誕生」えっ中国人?
詳しく近い文<ヨーロッパ個人主義>
フロイトの人格の概念は中産階級の家の構造を基にしているように思われる。つまり、貯蔵庫はイドであり、存在の暗黒の基盤、熱情を煽るかまどの場所である。
 居間はエゴ、すなわち公的・社会的自我である。屋根裏部屋はスーパーエゴであり、詩人や内向的な子どものための夢の場所なのである。」

フロイト対して。こ、細かいな・・./目黒学院をほめる文やけど。
もう一個引用>人間と空間オットー・フリドリッヒ・ボルノーより。

時間と空間とは人間の生との根本的な関わりにあります。どんな住まいも、時とともに侵食し、時間の無常さは住いを抱きこみます。
別種の性格をもちながらも空間と時間は、いつも交差しあい関連しているのです。これが本書の中心的問題です。
 空間念を西洋思想史のなかで検討しつつ、道、窓、敷居など、生きられた空間とは何かについて、空間の意義を洗いなおしています。