ブレイカー落ち

幹線(電気の容量)

耳慣れないお題かもしれませんが、
「このコンセントは、どの回路上のものか?」 「電気付かんけど、どっか飛んでない?」と言う、聞かれ方をするとピン!とくる人が多いでしょうか?
そうです! 電気のおおもとで、黒い小さいスイッチ(ブレイカー)が並んである所の、つないでる線を指して
「幹線」って言います。そしてブレイカーの数を「幹線数」と言います。
最近は、エアコン、電子レンジなどが「専用コンセント(回路上に1つのコンセントだけ)」と呼ばれ、
単独幹線として取る事が殆どです。 後は、電気容量の多い物では、洗濯機のコンセント(特に乾燥機を
お使いになる家庭)、トイレのコンセント(ウォシュレットと便座が暖かくなる機能を持つもの)、
炊飯ジャー(特にIH)、ジャーポット(高速沸騰機能付き)、クッキングヒーター(IHクッキングヒーター
の場合は、絶対だよ! だって、200ボルト30アンペア 必要だから。)なんかを専用にします。

と、言うのも上記に上げてある電化製品は全て、1000ワットを楽に越す電力を使用します。
ブレイカーは、普通一つに付き、2000ワットまでは、落ちる事は有りません。 しかしながら上記の
電化製品は、2つがフル運転の状態で重なると、2000ワットを超えてしまうため、ブレイカーが落ちて
「お〜い! 電気が落ちたが〜。 ブレイカー見てきてくれ!」
てなことに、なっちゃうんですね。
せめて、この中でも台所用品だけは、専用で幹線を引くほうが、良いと思います。 電子レンジだけでなく
もう一つ余分に専用コンセント(例えば炊飯ジャー用)を取れば、うまく使い分ける事により、殆ど
電気が「飛ぶ」ことは、なくなるでしょう。


ちなみに、電力が1000W(ワット)を超える電化製品は、
エアコン(6畳用の小さいサイズでも、暖房時は1000Wを超える)
電子レンジ(オーブンの付いたタイプで、最大時が1400W前後!)
洗濯乾燥機(最大時は1400W前後!)
温水洗浄便座(商品によりますが、トイレの暖房が出来るタイプなどは1200W前後)
炊飯ジャー(IHタイプは、最大時1200W以上!)
ジャーポット(高速沸騰機能付きは、最大時1200W前後!)
クッキングヒーター(100VタイプのIH調理器で、最大時1400W前後!)
オーブントースター(おっきいやつね。 ほぼ1000W以上!)
ホットプレート(焼肉なんかに重宝だけど、最大時1300W前後)
食器洗い乾燥機(4人用でも、最近のは最大時1000W以上!)
アイロン(ほぼ1000W以上)
浴室用乾燥機(最近風呂場で良く見かけます。 1400W前後!)
ドライヤー(大体、本体に書いてありますが、男性用のは1000W以上が殆ど!)
スチームクリーナー(今はやりですが、1500W前後!)
セラミックファンヒーター(ほぼ全機種1000W以上!)

今簡単に見つけたのは、このぐらいですが、それでも結構あるんですよね。
ただし、この中でも、使用時間が極端に長いとか、重なる可能性のあるのは限られてくるので、
家を建てる時に、「台所」と「エアコン」が主に、言われるのは可能性の高さからです。
極端な話、エアコンが設定温度で運転状態の時には、炊飯ジャーを同じ回路上のコンセントで
使う事だって出来ます。