洛西ニュータウンのまちづくり

UR都市機構v団地再生ルネッサンス
体育祭だが、行けないな〜。*人脈BANKUR西日本支社が取り組む都市再生
阪急京都本線の東向日〜桂間に「洛西口駅」(タウン〜1km以上ありバスが必要)

 ニュータウンは一気に人口が増えるが、同じ年代の世帯が入居するため高齢化すると全世帯が高齢者になってしまうという問題が起きています。歴史を紐解けば、3世帯で住まなくなった社会背景。
 もともと、高度経済成長時代に持ち家を基礎財産とするような感覚で、持ち家ブーム?によって開発が始まりました。
 阪急京都線は、全線にわたってJR東海道線と並行しており、JRの輸送改善に伴ってじりじりと利用客が減少しているという苦しい状況にあるのですが(特に大阪方ではJRの方が安い・早い・本数多いと3拍子揃)、京都方の長岡京市西京区右京区あたりは、JRまでの距離が比較的離れていることや、洛西ニュータウンの開発などで人口が増えている地域にあり、阪急電鉄としてもこの付近の輸送力強化に努めているようです。
事実、2001年のダイヤ改正で、桂駅(西京区)には朝ラッシュ時の一部の電車を除くすべての電車が停車するようになりましたし、長岡天神駅長岡京市)も特急停車駅に昇格しました。

洛西口駅の開業で、同駅と洛西ニュータウンを結ぶバス路線も充実化されました。京都市交通局のほか、阪急バス、京都交通ヤサカバスの4社が運行しています。

この洛西ニュータウンですが、京都市内では向島ニュータウン伏見区)と並ぶ大規模な住宅団地で、右京区大原野大枝の両地区に、総面積274ヘクタール、計画人口40900人のニュータウンとして1969年から開発されました。1972年から順次完成、入居が始まりました。洛西ニュータウンのある大原野は、もともと竹の産地として有名だったところで、現在は「洛西竹林公園」として一部が残っています。

洛西ニュータウンは、概ね中心付近に集合住宅を、その周辺に一戸建て住宅を配し、バスターミナルなどがある中心部には西京区役所洛西支所、洛西郵便局、洛西高島屋(百貨店)などがあります。洛西ニュータウンは当初、右京区の一部に属していましたが、ニュータウン造成に伴う人口増加を受け、1976年10月1日には西京区として分離しました。

洛西ニュータウン自体の開発はほぼ終了していますが、引き続きその北側に桂坂ニュータウンが造成されています。こちらは1983年から順次開発されていますが、実際に行ってみた感じでは(2001年11月頃)、まだ空き地が目立つなど開発途上にあるといえそうです。

西京区の年少人口比率(15歳未満)は15.7%、生産年齢人口(15〜64歳)は70.2%で、ともに市内の11区の中で最も高い構成比を示しています。逆に老年人口(65歳以上)は14.1%と、最も低い値となっています。高齢化率が低いという点にニュータウンの影響力が現れているといえますが、[11312]で指摘されているように、ニュータウンは年齢層の分散が比較的小さいですので、今後は急速に高齢化が進むのではないでしょうか。

多摩ニュータウン 東京都八王子市ほか 約18万人
千里ニュータウン 大阪府吹田市ほか 約9万人
洛西ニュータウン 京都府京都市西京区 約4万人 (西京区の3分の1)
●国勢統計区別人口西京区 洛西支所 H18.4〜H19.3 
 大枝 桂坂 新林 福西 境谷 竹の里 大原野